【nutube搭載歪みエフェクター】VOX VALVENERGY COPPEHEAD DRIVE 【機材レビュー】
nutube搭載歪みエフェクター、VOXの【VALVENERGY COPPERHEAD DRIVE（バルブエナジー コッパーヘッドドライブ）】を最近購入したので使用感などをレビューしていこうと思います。
まずnutubeとはなんぞや？とは思いますがVOXが開発した新しい真空管です。
ギタリストが音作りで悩むのはおそらく歪みではないでしょうか。
「本当は真空管アンプのナチュラルな歪みを使いたいけど、音色の使い分けやセンドリターンの関係上歪みエフェクターを使わなきゃいけない」
なんていうのは良くあることだと思います。
かくいう自分も歪み選びには悩んでいて何とか真空管のような歪みを探しているところでVOXのバルブエナジーを発見しました。
nutubeの凄いところは「真空管に似ている物」ではなくて「本物の真空管」だというところです。
アンプの真空管とは多少の差異はあれど基本構造は同じ三極真空管のため、アンプの歪みと非常に良く似た働きをしてくれます。
外観とつまみ、サウンドレビュー
バルブエナジーには4種類の機種があるのですが、今回購入したのはゴールドの筐体がかっこいいコッパーヘッドドライブです。
筐体の前面にはGAIN,VOLUMEの他にBASS,MIDDLE,TREBLEの3つのトーンつまみが付いています。
まずVOLUMEですがつまみが12時の時点で原音よりだいぶ音量が大きくなります。
自分の感覚としてはVOLUMEつまみは9時くらいで原音と同じ音量差になりました。
続いてGAINですが、こちらもかなり効きが良かったです。
9時あたりで気持ちの良いクランチサウンドになり、つまみを12時にするとオーバードライブほどの歪みになります。
そこから更につまみを回していくとディストーション寄りのサウンドに変化していきました。
そして一番気になる歪みの質ですが、nutube搭載が影響しているのかとても飽和感のある真空管らしいサウンドです。
ストラトに繋いで弾いてみると広がりのある歪みでありながら、パーンと竹を割ったような気持ちのいいドライブサウンドを奏でられました。
バルブエナジーには4種類の機種がありますが、今回購入したコッパーヘッドドライブは所謂「マーシャル系」の歪みです。
スタジオに持っていってJCM2000の「クリーンチャンネル＋コッパーヘッドドライブ」と「ドライブチャンネル単体」の歪みを聴き比べてみましたが、歪み量を同じくらいにするとほとんど音色的には差がありませんでした。
BASS ,MIDDLE,TREBLEのつまみも非常に効きが良いのでエフェクターで音色の調整をするのはもちろん、ギターを変更した際の調整にも便利だと感じました。
どんな人におすすめか
一通り触ってみましたが今回のコッパーヘッドドライブはマーシャル系でクオリティの高い歪みエフェクターを探している方にはおすすめだと感じました。
まずマーシャルの実機アンプと比べても遜色ないほどのドライブサウンドを手軽に作ることができますし、nutube搭載という面からも他の歪みエフェクターと比較して立体感のあるサウンドが作れます。
歪みの幅はクランチ〜ディストーションまで出せるのでマーシャルのサウンドが好きな人にはおすすめです。
逆に「サウンドはマーシャルではなくフェンダー系がいい」「もう少しハイゲインまで出せるようなエフェクターが欲しい」という方は今回のコッパーヘッドドライブはあまり向いていないかもしれないと思いました。
自分はマーシャルサウンドが大好きな人間なのでコッパーヘッドドライブは無事にメインの歪みとしてボード入りしました。
ライブにも数回使用しているので引き続き使い続けて良いサウンドを見つけていきたいですね。